今日はエイプリル・フールだが、死んだ母の事を思い出した。僕は馬鹿正直なので、騙される事が多いのだが、母が、「富士山が沈んだんだって!」。と言った。こんな事が有る筈は無いのだが、子供の頃の僕は見事に騙されてしまい、母親と一通り富士山談義をした後に、「今日は何の日か知ってる?」と言われて気が付いた。全く母は、自分の事を「頭が悪い」と、事あるごとに言っていたが、このような面白い閃きだけは、超一級品だった。
今度は親友の話。数年前、彼は電気に疎いので、僕がパソコンをお世話してあげた。僕としては、責任を持って、最高のパソコンを選んであげたのだが、彼からメール。「パソコンが突然火を吹きました」。僕はびっくりして、「え!?まじ?」という返事を書くと、彼からメール「エイプリル馬鹿」。全くこんな寿命が縮まるような嘘を書くとは、毎年毎年、油断も隙も無い。
いずれも、今となっては笑い話だが、本当に自分の馬鹿正直さにも、呆れてしまう。