僕は、タクシーを呼ぶ時は、いつもT社に決めている。第一理由は、電話番号が覚えやすい事。
さて、このT社だが、いつもベージュの車が来るのだが、時々、黒の車が来る事が有る。運転手さんに聞いたところ、T社では「黒」は二割くらいで、「お客さんの中には、結婚式への出席など、『黒』を指定される事も有る」との事。
タクシーには提灯が付いているので、ばれるのは間違いないのに、それでも見栄を張って「黒」を指定する人がいるらしい。
車については、例えば、「霊柩車に出会うといい事が有る」などの色々なジンクスが有るが、黒のタクシーが来ると、「何かいい事が起こりそう」と、心がときめくのは事実である。
最近は、LPGではなく、ハイブリッド車であるプリウスのタクシーも増えてきた。燃費だけならLPGよりもいいらしいが、プリウスはタクシー仕様ではなく、何十万キロ走れるかはわからないとの事。
また、個人タクシーで、僕はタバコを吸わないが、タバコOK、 強力な空気清浄機を付けており、飴玉など沢山積んでいて、もちろん取り放題のタクシーや、本革シートのタクシー、トヨタの最高級車「センチュリー」のタクシーや、左ハンドルのアメ車のタクシーなど、東京の個人タクシーは、個性豊かである。
バブルがはじけてリストラされ、タクシー運転手になる人が多く(僕も本気で考えている)、人生経験豊富な苦労人の運転手さんに出会う事も多い。タクシーは高くつくので、滅多に乗らないが、運転手さんと人生談義になる事も多く、「世の中も色々だな」と思う。