昔は、毎年10000人くらいが、交通事故で死亡していた。今もまだ多いとはいえ、今は5000人を切り、数で比較すると激減したと言ってもいいのではないか。
警察もようやく真面目に交通事故死者を減らす取り組みに本腰を入れ始めたと言え、これは、僕のような真面目な運転者にとっても、ありがたい事である(「真面目な運転者」と言っても、交通事故を絶対に起こさないとは死んでも言えない)。
まず、最近はめっきり減ったが、道路の脇に身を隠し、レーダーで行うスピード取締り。これは、全く意味が無いばかりか、真面目な運転者に負担を強いるのみならず、交通の流れを乱すという意味でも、問題だと思っていたが、現在は、カメラによる自動速度取締機が普及し、事前に看板で取締りを知らせると共に、場合によっては速度警告電光掲示板により、速度違反を取り締まるのではなく、「速度を出させない」事を重視した結果、全体の速度を抑える事が可能になり、国の収入は減るのかもしれないが、速度違反を取り締まるより、余程合理的と思われる。
また、以前から諸悪の根源であった飲酒運転の取り締まりを強化し、得点の減点も倍以上になり、違反常習者は簡単に免許取り消しになるシステムになった事で、悪質ドライバーが駆逐され、優良運転者が増えた事も、交通事故死者の減少に寄与していると思われる。
いずれにしても、警察がいよいよ本気で交通事故死者を減らす対策に取り組み始めた事は、我々真面目な運転者にとっても有り難い事であり、今後も、もっともっと交通事故死者が減る事を願ってやまない。
なお、一つだけ、順調な交通を阻害する間違った認識がいまだに蔓延しているので、一つだけ書いておく。通常の道路の制限速度は時速60キロだが、もし、後ろに速い車がぴったりと付いて来たら、仮に後ろの車が速度違反であっても道を譲らなければならない。これを知らない人が多く、制限速度ギリギリで後ろに大量の車の行列を引き連れて走っている人がいるが、これではなめらかな交通にはならない。
また、高速道路では、たてまえでは、追い越し車線でも100キロを超えてはいけない事にはなっているものの、実際に追い越しを行うには、100キロを超える事はやむを得ず、追い越しを終えたら、速やかに走行車線に戻る必要が有る。しかし、追い越し車線を100キロギリギリでのろのろと走り続ける車が後を絶たない。もちろん、走行車線に戻らないと、違反で捕まるが、我慢できずに左車線から追い越すと、警察はこちらを取り締まる。左車線で追い越すのは危険なので、絶対に行ってはならない。追い越し車線を延々と低速度で走る車ほど迷惑な車は無い。
とにかく、運転で大切な事は、交通法規を守る事と「流れに乗る事」。これが重要で、これが出来ない人には車を運転して欲しくない。
警察の皆さん、頑張ってください!