現在プロパゲーション中で、このメッセージを読めている方は、新しいサーバーにアクセスされています。世界中のDNSにデータが行きわたるには、1週間ほどかかると思われます。
初めてレンタルサーバーを借りたのは1990年代。まだインターネット黎明期で、国内のプロバイダが用意しているサーバーは容量が少なく、信頼性も低く、音楽配信を行いたい僕には完全に役不足。そこで、ある方の紹介で、世界のレンタルサーバーの老舗である、アメリカの Hiway Internet のサーバーを借りた。月約50ドルで、容量は50メガ(ギガではありません)バイト。これで RealAudio で音楽配信を行っていたのだが、当時はダイヤルアップ(28800bps)の時代であり、サーバーも共用サーバーで、同じサーバーマシン内に超人気サイトが有ったりすると、とばっちりを食って、レスポンスが極端に悪くなる。音質も悪い。それでも、国内のサーバー会社より明らかに安く、信頼性も高いので、当時としては快適に利用していた。作曲家コルンゴルトをテーマにしたページだったのだが、コルンゴルト生誕100周年終了で、ひとまず区切りとして、ページを閉鎖した。
この Hiway が、後の NTT VERIO になり、NTT VERIO の世界戦略ブランドとして、日本にラピッドサイトが誕生した。2003年、自分の演奏録音を配信するサイトを開こうと思い立ち、躊躇なくラピッドサイトを選択。ホームページを開設した。当時はISDNの時代。ダイヤルアップよりは格段に良かったが、ストリーミングオーディオには依然スピード不足、サーバーも共用サーバーなので、音切れなどが起きていた。
そこで、ここは奮発!共用サーバーから NTT VERIO が元祖であるVPS(バーチャル・プライベート・サーバー)にアップグレードしたのだが、容量が3GBで料金が、月12000円ほど。料金は高いが、それでも専用サーバーよりは格段に安く、専用サーバー並みのレスポンスと信頼性を持つ強固なサーバーとして、当時としては画期的であった。これでレスポンスは格段に向上。時代はブロードバンドになり、音切れなども無くなり、CDクオリティの音楽配信が可能になった。しかし、貧乏人の僕にとって、経済的圧迫は苦しかった。
そんな中、ラピッドサイトがVPSスターター・シリーズという新シリーズをリリース。容量が10GBで、料金が、何と月1800円台!矢も楯もたまらず乗り換えた。まさにVPS価格破壊であった。これで、超低価格の粗悪サーバーを除いて、共用サーバーは過去の遺物になった。しかし、サウンドファイルはファイルサイズが大きく、容量10ギガでも、どんどんサーバー容量を圧迫していく。何とかならないものかと思っていたのだが、ここにきて、ラピッドサイトがまた快挙!
VPS新シリーズがリリースされ、料金が月3000円台で、容量が何と120GB!少々出費は増えるが、昔のVPSに比べれば十分安い。今回乗り換えたのが、このサーバーで、サーバーのメモリ容量も増えて、レスポンス抜群。容量は無限大に等しい。容量の心配は無くなった。これでまた値下げでも行われれば、サーバーを乗り換えるかもしれないが、当分これで行こうと思う。
それにしても、ラピッドサイトのサーバーは、さすがに元祖だけ有り信頼性抜群。他社は考えられない。もっと安いサーバーはいくらでも有るが、サーバーには信頼性と高レスポンスが求められる。安いサーバーは、それだけ人件費やサポート体制、サーバーマシンのグレード、OSの種類などで節約しているとしか言いようが無く、バックアップ体制、監視体制などでも手を抜いており、「安かろう悪かろう」なので、あまり高すぎるのも問題だが、バランスを考えてサーバーを選ぶべきである。独自ドメインを取りさえすれば良いというものではない。いずれにしても、ネット技術の進化は凄まじく、昔とは隔世の感が有る。
これからも、私のサイトをよろしくお願い致します。