クラシック音楽ファンなら知らない人はいないと思うが、このベートーヴェンの凡作には、色々な録音が有るが、常識では考えられないドリームキャストの名録音が有り、これを超える演奏は永遠に表れないであろう。
とにかく、ヴァイオリンがオイストラフ、チェロがロストロポーヴィチ、ピアノがリヒテルに、カラヤン指揮ベルリン・フィル。こんな役者が揃ったドリームキャストが、どうして実現したのかは知らないが、当時、日本のレコード会社の間で発売権を巡る争いが起こり、結局ビクターからLPで発売されたが、現在は、正規の契約であるEMIからCDが発売されている。
いずれにしても、こんなスターばかり集まった録音は他に無い。今回SACDになり、音質が格段に良くなり、駄作とされているこの曲だが、この演奏だけは格が違う。「歴史的名盤」とは、このようなCDを差すのである。とにかく、こんな、とんでもない録音を実現させたスタッフに、ひたすら敬意を表するばかりである。