僕の体は建て付けが悪く、ましてやヴァイオリンなどという、体に無理を強いる楽器を弾いているため、定期的なマッサージや整体が欠かせない。
昔、慈恵医大病院に通っていた頃は、病院の帰りに有楽町の行きつけのマッサージ店に寄って帰るのが習慣になっていたのだが、慈恵に別れを告げてからは、すっかりマッサージや整体とはご無沙汰。ここに来て、体がガチガチになり、もう限界。有楽町に向かった。
ところが、行きつけだったマッサージ店が無い。途方に暮れたが、同じビルに別のマッサージ店が有り、物は試しにと入ってみた。
入ると、内部がうす暗く、お香のにおいがする。片言の日本語を話す中国人と思われる女性従業員に見せられた価格表を見て驚いた。以前は90分9000円だったのだが、オイルマッサージとはいえ、90分13000円。他に、120分も有り、16000円。何年もご無沙汰していた間に相場が上がったのか。とにかく楽になりたいので、120分を選択した。
まず驚いたのは、丸裸になり、使い捨ての最小限のパンツに着替えさせられた。オイルを使うから、丸裸でないといけないのだが、それにしても、あのパンツには参った。
オイルマッサージは気持ち良かった。体がほぐれ、楽になった。しかし、あの料金は、いくらなんでも高すぎる。これが現実なのだろう。こんなに高くては、無理をしても月一、それでも僕の経済力では苦しい。
とにかく、僕にマッサージは必須。安くて良心的な店を探そうと思う。