以前も書いた(1)、(2)、ファイロファックスのシステム手帳だが、今日、もうすぐ新年という事で、皮オイルで手入れをし、上質なレザーに艶が戻った。本当に素晴らしい皮である。さすがにロールスロイスのシートに使われている皮だけの事は有る。
24年使っても、バインダーの心臓部の金具は全然劣化の気配は無いが、心配なのは、閉じる時のホックである。24年で何度くらい開け閉めしたかはわからないが(少なくとも一万回は超えているだろう)、今のところ弱っている感触は無いが、壊れるとすれば、まずここだろう。いずれにしても、寿命を迎えたら買い換えるしか無いが、愛着も有るので、何とか頑張って欲しいものである。
もう、このシステム手帳には、僕の魂が宿っている。とにかく、使えなくなるまで、出来れば死ぬまで、使い続けるつもりである。僕が死んだら、棺桶の中に入れて欲しい。
今は知らないが、僕が買った当時のファイロファックスのシステム手帳は、一生使う事を前提に作られているような気がする。以前も書いたとおり、クラフトマンシップの極致だと思う。
先日、池袋のロフトに行ったが、ファイロファックスのバインダーの展示は殆ど無い。色々な新しいブランドが台頭しているようで、値段も安いのだが、上質で分厚い皮の断ち切りで仕上げられた僕のファイロファックスに比べると、何となく安っぽい。
システム手帳の「元祖」であるファイロファックスがマイナーになりつつあるのかもしれないが、もし、そうであれば、この上なく寂しい。