既に通常CDでは発売されていたのだが、僕が聴いたチェリビダッケのコンサートで最高だったコンサートの録音が、今回SACD化された(シングルレイヤー)。R.シュトラウスの「死と変容」、ブラームスの交響曲第4番などが演奏されたコンサートで、特にブラ4は、ミュンヘン・フィルが、「自らの最高の演奏」として録音を探していたという伝説の名演である。このコンサートについては、過去にも記事を書いているので、こちらも併せてお読みください。
さて、音質だが、通常CDとは次元が違う。SACDの凄さをこれほど痛感させられた事も無い。それに、驚いたことに、コンサートの全曲が、1枚のCDに収まっているのである。総録音時間が、何と95分32秒!通常CDで、僕が知っている最も長いものでも81分(ゲルギエフの「くるみ割り人形」)。これは凄い。入手はこちらからどうぞ。
製造原価は大差ないはずなので、SACDの新たな可能性を痛感したと共に、時間はかかるかもしれないが、いずれCDは、SACDに移行していくのではないか。
これからCDプレーヤーを買おうと思っている人には、絶対にSACD対応のものを買う事をお勧めしたい。僕が使っているDENON DCD-SA1は30万円くらいするが、そこまで贅沢しなくても、79800円クラスでも、十分に良い音を得られる。CDの再生技術は成熟しており、僕がかつて使っていたCDプレーヤー(SACD対応、マランツ製)は、79800円であった。