久しぶりに ASUSTeK のサイトを訪問したのだが、僕が使っているマザーボード、RAMPAGEIII Black Edition の新しい BIOS やドライバがリリースされており、全て適用した。まず BIOS を最新版に更新し、各種ドライバを全てインストールし、ついでに nVIDIA のサイトに行き、ビデオカード(Geforce GTX 580)のドライバも最新版に更新、これで再起動。本当か気のせいかわからないが、パソコンのパフォーマンスが格段にアップした気がする。
ASUSTeK は、台湾のメーカーだが、昔からの伝統で、安定性よりもパフォーマンス優先で、新しい技術を次々に導入するメーカーであり、ドライバなどのメンテナンスも迅速で、僕としては、これ以上考えられず、昔からパソコンを組む時は、マザーボードは ASUSTeK 以外は考えられない。他のメーカーに浮気した事も無いではないが、やはり ASUSTeK は群を抜いている。もう浮気する事は無いだろう。
手作りパソコン(自作パソコンと呼ぶ人もいるが、パソコンを組む事は、ハンダ付けもケースの穴あけも無く、単に完成されたパーツをケースに取り付けてケーブルでつなぐだけであり、これは「自作」ではなく「組み立て」である。「自作パソコン」という言葉が死語になる事を願っている。単に組み立てるだけなら簡単で、とりあえず動くと思うが、真にハイパフォーマンスで信頼性の高いパソコンを組むには、それなりの技術は必要である。ドライバーでネジを締めるだけでも特別な要領が有り、これは信頼性に影響が出る。甘く見てはいけない。なお、パーツは仕様に従って使うべきであり、オーバークロックなどの反則は邪道である)は、もはや定着したが、昔よりも構造が複雑化し、敷居が高くなり、一時期のブームは去ったが、自分にピッタリで最新技術を満載し、かつ無駄が無いパソコンを手にするには、自分で組むしか無く、ブームが去った今、有名店だったブレスが閉店し、他にもショップによっては困っている店も有るようだが、細々とでもいいから、これからも続く事を願いたい。
手作りパソコンの敷居が高くなり、雑誌は広告が減って薄くなり、参考書も少なくなり、組み立ては難しくなり、自信が無い人は、無理して組む必要は無い。完成品のパソコンの品質は極限まで向上しており、自分としては NEC をお勧めするが(ちなみに僕は富士通が嫌いである)、パフォーマンスと信頼性が両立したパソコンを組む自信が無い人には、無理して組んでくれとは言えない。バンドルソフトなど無駄も多いが、一流メーカーの完成品をお勧めしたいし、価格破壊も進んでおり、自分で組むより安く済む事も有る。特に、手作りの場合、トラブルが起きた時に全て自分で解決する必要が有るが、一流メーカーの完成品であれば、メーカーのサポートを受けられる。このメリットは大きく、手作りパソコンのメリットは減ってきているのは事実であろう。それでもオリジナルな拘りを持ったパソコンが欲しい人は、自分で組むべきだが、それなりのスキルも必要になってきている。
ASUSTeK(読み方は諸説あるが、僕はアスステックと呼んでいる)のマザーボードは世界のPCをリードする最も優れたマザーボードであり、伝統を守っている事を考えても、多くの人にお勧めしたい。なお、先進技術によるトラブル(全く無いわけではない。先端技術にはリスクが伴う)が怖い人には、安定性重視のメーカーである GIGABYTE をお勧めする。台湾のマザーボードメーカーとしては東西横綱だが、製品の性格は対照的で、僕は ASUSTeK が好きだが、GIGABYTE を好む人も多いので、あとは個人の好みで選べばいいと思う。
他にも世界中に個性的なマザーボードメーカーは有り、PC互換機なら事実上CPUはインテル(インテル以外の互換CPUは全くお勧めできない)と決まっているが、マザーボードはパソコン全体の性格を決める最も重要なパーツであり、店で選んでいると、特徴的で個性的な製品が多く、時間がどんどん過ぎてゆく。製品に詳しいスタッフがいる店で、スタッフに色々教えてもらいながら選ぶと良い。なお、チップセットもCPUと同じくインテルに限る。周辺機器メーカーによっては、インテル以外のチップセットはサポート外としているメーカーも有るので、パソコンの世界ほど「長いものには巻かれろ」のことわざが相応しい世界は無い。
昔よりも敷居は高くなったが、やはり自分にピッタリで無駄の無いパソコンを手にするには、自分で組むしか無く、ここは安易にメーカー製の完成品に走らず、挑戦して欲しいものである。良心的な店であれば、組み方はいくらでも教えてくれる。逆に言えば、スキルの有るスタッフがいない店は避けた方が良い。個別の店の名前は出せないが、パーツに詳しいスタッフがおらず、サポートも手薄な店は、自然淘汰される運命にある。それに、最先端のパーツをいち早く使うには、手作りパソコンしか無い。組み上げて最初にスイッチを入れる時はドキドキするが、無事に動いた時の喜びも、自分で組んだ経験者でなければわからない。皆様に、メーカー製完成品では味わえない喜びを味わってもらいたいものである。