うちのマンションは完全防音ではない。いつ音楽を聴きたくなるかわからないから、夜間に音楽を聴くためにヘッドフォンが不可欠。音には妥協したくないから奮発して、オーディオテクニカATH-W1000とヘッドフォン・アンプ、オーディオテクニカAT-HA5000を買って10年以上愛用していたのだが...
音には満足していた。ところが、愛用のヘッドフォンを、うっかり踏み潰してしまった。なんということか!木端微塵、これはもう修理不能。40000円以上もして、いい音だったのに...踏んだ瞬間の「しまった!」という感覚は、今でも鮮明に覚えている。
こうなったら買い直すしかない。となると、同じATH-W1000を買うのもしゃくである。ヘッドフォン・アンプはハイエンドで世界中にこれ以上の製品は無い。こうなったらヘッドフォンもハイエンドしか無い。思い切って購入。オーディオテクニカATH-W5000。これしか選択肢は無かった。75265円。思いがけない出費になった。
さっき届いたのだが、ATH-W1000と違い、ハードケースが付いている。使わない時これに入れておけば、踏み潰す心配も無い。特別設計の53mmドライバー、ボイスコイルの線材はOFC8N無酸素銅線、ハウジングは縞黒檀、パッドはスペイン産ラムスキン。特長を書き並べたらきりが無い、全く妥協が無いこれ以上考えられない贅沢なヘッドフォン。音はどうか。おっかなびっくりで音を出してみると、ATH-W1000とは音の次元が違う!かつて経験が無いヘッドフォン・サウンド!これだけ出費したのだから当たり前と言えば当たり前だが、これは20年は使わないと元は取れないだろう。
10年以上、酷使に耐えてくれたATH-W1000に感謝!そして、さらば!