何度も書いているが、僕は、大作曲家コルンゴルトの最高傑作であるヴァイオリン協奏曲を、1989年に日本初演し、これは、日本で最初に舞台で取り上げられたコルンゴルトの作品になった。他にも、2006年に、組曲「空騒ぎ」特別版を舞台世界初演し、「名誉」以外、何も得るものは無かったが、とにかく、「日本におけるコルンゴルトのパイオニア」としては、認められているようである。
しかし、コルンゴルトは、日本では今でもマイナーであり、「プロは金にならない仕事は企画しない」という現実の中、ほとんどの名曲の日本初演はアマチュアによるもので、「冒険的なアマチュアリズム」には敬意を表するものの、プロによる「本格的な名演」は、数えるほどしか無い。
それで、まだ日本初演されていない、コルンゴルトのチェロ協奏曲の初演を、桐朋で一緒だった、日本音楽コンクールで優勝したチェリストの、山本裕康君に、Facebook で頼んだところ、乗り気になってくれて、沢山の「いいね!」やコメントが付き、更にダメ押しで、桐朋で一緒だった、ブザンソンの指揮者コンクールで優勝した、現在指揮者として活躍している沼尻竜典君に、Facebook で彼へのプッシュを頼んだところ、何と、彼は、来年のびわ湖でのコルンゴルトの「死の都」舞台日本初演を振るとの事!これにも沢山の「いいね!」が付いた。
もう卒倒しそうになったが、ここは、「桐朋」の実力と、「プロの実力」で、素晴らしい名演が生まれる事を期待したい。
本当に、偏見の中で孤独にコルンゴルトを弾いていた頃を思うと、隔世の感が有る。
Facebook は世界最大のインターネット・コミュニティだが、バグも多く、現在、僕のアカウントがダブっているなど、酷い目に何度も遭ったが、アカウントが続く限り、活動を続けたい。