かねてより、超巨大シンセサイザー音源の決定版である KOMPLETE 7 で、出せない音が無いシンセサイザーを満喫していた(遊んでいた)のだが、久しぶりにサウンドハウスのホームページに行ってみたら、KOMPLETE 8 がリリースされているではないか。安価なアップグレード版は既に売り切れ。通常版を買うしか無いのだが、スタンダード版とアルティメット版が有る。
どうしようかと思ったが、思い切ってアルティメット版を購入。とにかく世界中でこれ以上のシンセサイザー音源は無く、無事に届き、今インストールを終えた所なのだが、今回は、箱を開けてみて驚いた。何と、供給メディアが CD-ROM でも DVD-ROM でもなく、ハードディスクなのである。こんなソフトは前代未聞ではないか。今までは、十数枚の DVD-ROM をとっかえひっかえして半日以上かけてインストールしていたのだが、今回は、ハードディスクを USB 端子に接続し、インストール時間が2時間15分。もちろん、ディスクを入れ替える必要も無い。今までより格段に楽になり、これは画期的である。
しかし、注意点も有る。CD-ROM や DVD-ROM は、割ったり、傷を付けたりしない限り、データが壊れる事は無いが、ハードディスクは間違って初期化でもしようものなら(マウスの操作だけで簡単に初期化できる)、膨大な全てのデータが跡形も無く消えてしまう。これは怖い。また、振動にも弱く、取り扱いには細心の注意が必要である。
さて、KOMPLETE 8 ULTIMATE を使って、どんな音楽を作ろうか。。総インストール容量 240GB ! 、出せない音は無いと言っていい。VST に対応しているから CUBASE とベストマッチ。これは僕にとっては、道具というより、最高のおもちゃである。思う存分楽しませてもらおうと思う。
それにしても、ワルター・カーロス(性転換してウェンディ・カーロスになった)や冨田勲が、機械式シンセサイザー、モーグIII を駆使してレコードをリリースしていた時代も、もはや遠い昔。今やそれ以上のシンセサイザーが、手軽にパソコンで実現できる。時代も進んだものである。