東京藝術大学に有るサークルで、コルンゴルトの作品の素晴らしさに惹かれる学生たちの集まりで、昨日、第三回のコンサートが、赤坂の霊南坂教会で開かれ、聴きに行った。
「学生だからどんなもんだろ」と、半信半疑で聴きに行ったのだが、コンサートが始まると、演奏のレベルの高さに驚いた。見事な演奏や歌唱ばかりで、驚くと共に、心から感動した。
先生たちも知らない中、批判の中で孤独にコルンゴルトを弾いていた時代から考えると、隔世の感が有る。
僕が桐朋に通っていた頃は、藝大の連中を馬鹿にしていたのだが、今や完全に逆転し、演奏のレベルの高さに驚くと共に、若い人たちが、コルンゴルトの素晴らしさに目覚めている実態を見て、心から嬉しくなった。
これからも、草の根的でもいいから、コルンゴルト啓蒙のために、サークルが続く事を、心から祈りたい。