以前にも書いた、僕のCD再生システム、SACDプレーヤーはDENON DCD-SA1、プリアンプは50年以上昔に作られた史上最高のプリアンプであるマランツ#7オリジナル(ボリュームはもちろんクラロスタットで、球はテレフンケンECC83ロングプレートダイヤマーク)、パワーアンプはトライオードTRV-A300SE(球は、ドライバはRCA5692レッドベース、パワー菅はロシア製ゴールドライオン300B、言うまでも無く、300Bは真空管の王様だが、オリジナルのWE300Bに対する憧れは強いが、現在ペアで数十万円もするので、とても手が出ない。宝くじでも当てたら買おうと思う)、出力は僅か8Wだが、10cmフルレンジをドライブするには十分である。スピーカーシステムは、もう25年以上昔に組んだ、ユニットがコーラルの伝説的名10cmフルレンジユニット4A-70を使ったシステム。これで全てである。アンプが半導体ではなく、真空管である所が、僕の「こだわり」である。
ただ、僕は、24時間、いつ音楽を聴きたくなるかわからない性分なので、ヘッドフォン・アンプにオーディオ・テクニカのハイエンド、AT-HA5000、ヘッドフォンは、これもオーディオ・テクニカのハイエンド、ATH-W5000を愛用している。本当に素晴らしい音で、現在世界最高だと思う。これだけの音を、安くはないが、ボッタクリでもない価格で売っているオーディオ・テクニカは、本当に素晴らしい良心的なメーカーだと思う。
安いシステムではないが、音楽のオの字もわからないくせに、オーディオシステムに何百万何千万もつぎ込む、キチガイオーディオマニアのシステムに比べれば、十分安いと思う。オーディオにカネをつぎ込んで、CDやLPを一枚も持っていない人にも会った事が有る。手持ちのCDとLPを持参したのだが、本当に酷い音であった。
キチガイオーディオマニアを食い物にする悪質オーディオショップにも問題が有るが、本当に音楽を愛しているのであれば、何百万何千万も投資しなくても、十分「いい音」は得られる。僕は、今のシステムに満足している。音楽を愛する人たちは、悪質オーディオショップの口車に乗せられずに、まともなシステムを揃えられる事を、心から祈っている。