昨年が没後十周年だった。團さんとは何度も仕事をした。中でも、「筑後川」の作曲家指揮によるコンサート、「筑紫賛歌」の作曲家自身による指揮による初演は忘れがたい。昨年は没後十周年だったのだが、これといったイベントは無かった。しかし、團さんは、日本が世界に誇る、20世紀を代表する日本の大作曲家である。僕は音楽家としても、人間としても、團伊玖磨さんを心から尊敬しており、それについては過去に書いた。興味が有る人は検索してみてください。
さて、團さんは数多くの名作を作曲したが、その中で最も親しみやすいのは、二曲の祝典行進曲と、「筑紫賛歌」、「筑後川」であろう。その中で、「筑紫賛歌」、「筑後川」のCDが、廃盤の危機にある。アマゾンでも残り数枚。没後10周年は過ぎたが、これを機に、團さんの素晴らしい芸術に、一人でも多く接して欲しいものである。